数年前に購入した白澤卓二訳の『感染する人、しない人病気を寄せつけない「超免疫力」をつける食事術SUPER IMMUNITY』という本を、久しぶりに読み返しました。原著はアメリカの著者によるものですが、日本人にも共通する健康へのアプローチが多く含まれており、改めて学びがありました。その中でも特に参考になった点をシェアしたいと思います。

病気を寄せつけない「超免疫力」をつける食事術
SUPER IMMUNITY
超免疫力とは?
「超免疫力」とは、体の免疫機能が最大限に発揮されている状態を指します。これを支えるのが、植物に含まれる「ファイトケミカル」と呼ばれる成分です。ファイトケミカルは、健康や免疫力に重要な影響を与える植物由来の化合物で、野菜や果物に多く含まれています。
食生活で意識すべきこと
本書で強調されているのは、健康的な食事の中心に「野菜・果物・豆類・ナッツ類」を置くことの重要性です。以下のような食材が特に推奨されています。
- 野菜とキノコ:毎日欠かさず摂ることで、抗がん作用や免疫力の強化が期待できる。
- 豆類:少なくとも1日半カップ強を摂取。
- 果物:特にベリー類や柑橘系を1日3個程度。
- ナッツや種子類:28グラム程度を日常的に取り入れることで、良質な脂質とタンパク質を補給できる。
反対に、以下の食品は避けるべきとされています:
- 焼いた肉や加工肉
- 揚げ物
- トランス脂肪酸や人工甘味料
- 精白小麦粉や砂糖
植物性食品の魅力
本書を通じて特に印象的だったのは、植物性食品が持つ多様な健康効果です。アブラナ科の野菜には強力な抗がん作用があり、ザクロやベリー類には豊富なファイトケミカルが含まれています。ナッツや種子類は、体に必要な脂質とタンパク質を同時に摂取できる「最強の補助食品」としても評価されています。
一方で、動物性食品については、消化時に体への負担が大きく、化学物質が含まれている可能性があることから、過剰摂取を避けるべきとされています。日本人古来の食事である「まごわやさしい(豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・芋)」を見直し、肉中心ではない食生活を取り入れることの重要性を再認識しました。
健康だけでなく、環境への配慮も
ヴィーガンやベジタリアンの食事スタイルが広がる背景には、健康だけでなく環境保護の観点もあります。欧米ではベジタリアン向けのメニューが充実している一方で、日本ではまだ選択肢が限られていると感じます。しかし、少しずつ動物性食品を減らし、植物性食品を増やす選択は、自分の体に優しいだけでなく、環境にも優しい行動です。
最後に:小さな一歩から始める
この本を読み返して感じたのは、健康的な食生活への取り組みは、無理をせず小さな一歩から始めることが大切だということです。今日の食事に一つ新しい野菜を加えること、ナッツをおやつにすること。そんな些細な工夫が、免疫力を高め、健康的な体をつくる第一歩になります。
私自身も、この本の学びを生活に少しずつ取り入れながら、体と心の両方に優しい選択を始めていきたいと思います。日本に帰ってきてから肉食料理を摂取する事が多い気がしてきましが、まずはできることから始めたいと思います。共に始めてみませんか?


